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京都|東山
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京都「無鄰菴」で体験する型絵染の伝統技法 −型絵染作家・伊砂正幸氏と共に描く京都の情景−

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17 +
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体験の概要

京都・東山のふもとにある「無鄰菴(むりんあん)」。明るく開放的な庭は、近代日本庭園の傑作と呼ばれる国指定の名勝庭園です。本体験は母屋2階の和室を貸し切り、美しい景色を望む特等席で、日本に古くから伝わる伝統技法「型絵染」に挑戦。京都の情景をテーマにした月替わりの型絵から好きなものを選び、国際的に活躍している日本画家・型絵染作家の伊砂正幸氏に教わりながら、刷毛を使って和紙に色をのせていきます。名園を眺めながら型絵染の伝統技法を学ぶ、贅沢な時間をお楽しみください。

体験の特徴

・国指定名勝「無鄰菴」の母屋2階を貸し切り、美しい庭園を眺めながら「型絵染」の作品を制作。体験後には散策も可能です。
・日展や日春展などで受賞歴を持つ型絵染作家・日本画家の伊砂正幸氏が直々に指導。
・京都の情景をテーマにした型絵を月替わりで2種類ご用意。お好きな題材を選んで制作できます。

※こちらのプランもおすすめです。
日本橋「伊砂文様研究所」型絵染作家・伊砂正幸氏と手がける浮世絵モチーフの型絵染

9,700円〜
(名/税込)

2〜8名

約150分

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詳しい内容

心地良いせせらぎが聴こえる名園

京都・東山のふもとにある「無鄰菴(むりんあん)」。1894~1896(明治27~29)年に造営された、政治家・山縣有朋の別荘です。庭園と母屋、茶室、洋館で構成され、洋館では1903(明治36)年に伊藤博文らと山縣有朋が日露開戦前の外交方針について話し合い、日本の行く末を決めた「無鄰菴会議」が開催された場として広く知られています。

無鄰菴の庭園。施主である山縣有朋の旗振りのもと、作庭家・七代目小川治兵衛が手がけた

琵琶湖の水を引き入れて造られた庭は、「東山・南禅寺界隈の傑作」といわれる名園。作庭当初から高い評価を得ており、「以後の庭園はことごとく無鄰菴に倣っている」という言葉で絶賛されました。庭園を歩けば心地良い水のせせらぎや木々のざわめきが聞こえ、まるで小さな山間の渓流を散策しているよう。本体験ではこの美しい庭園を望める無鄰菴の母屋2階を貸し切り、特等席で「型絵染」の染色に挑戦します。

無鄰菴の母屋2階からは、庭園の緑を見下ろせる

型絵染作家・伊砂正幸氏が描き出す日本の美

本体験の講師を務めるのは、型絵染作家・日本画家の伊砂正幸氏です。伊砂氏の父・久二雄氏は、型絵染の第一人者であり人間国宝に認定された稲垣稔次郎氏に師事。型絵染の近代文様を作るブランド「伊砂文様研究所」を設立しました。伊砂氏はそれを受け継ぎ、型絵染とその文様の数々を次世代に残すために活動。伊砂文様研究所には、今までに制作された3,000型以上の柿渋の型紙が保存されています。

型絵染作家で日本画家の伊砂正幸氏。月や京都の神社などの型絵染を多く制作している

伊砂氏は日本画家としても活躍し、日展や日春展などの受賞歴を持つほか、日本各地で日本画教室の講師を務めています。また、建築物に型絵染の文様を提供したり、「京都の秋音楽祭」ポスターを制作したりと様々な分野で活躍。活動の場は国内にとどまらず、海外で型絵染の特別講座を開催するなど、世界に向けて日本文化を発信している伊砂氏。本体験では伊砂氏から直接型絵染の技法を教わり、作品づくりに挑戦します。

アートへと発展した日本の伝統技法

平安時代から重用されてきたとされる型絵染。型紙を使って図柄以外の余白部分を切り落とし、切り取った部分の上から糊を置いて防染して図柄を染め、染色後に防染糊を洗い流すという染色技法です。室町時代から江戸時代にかけて武士・大名の装束や能狂言の衣装に使われ、江戸中期以降は庶民の着物に活用されました。その後も大正から昭和にかけては華やかな着物文化の一端を担うなど、日本文化とともに発展してきた技法です。現代では着物だけでなく、アート・芸術的技法として受け継がれています。

清水寺をモチーフにした伊砂氏の作品

型絵染には様々な工程がありますが、本体験では型紙どおりに防染糊を置いた和紙を使い、その上から染色する工程に挑戦します。テーマは「京都の情景」。毎月おすすめの型絵が2種類用意され、3月は「①桂離宮の森」または「②青蓮院」。予約時にお好きなテーマをお選びください。

3月のテーマ「①桂離宮の森」。遠くに愛宕山を望みながら桂離宮の森を移す、桂大橋の風景
3月のテーマ「②青蓮院」。知恩院へと続く道は、樹齢数百年のクスノキによって新緑の緑に包まれる

和紙を染め上げて彩る心地良さ

まずは、伊砂氏が簡単なデモンストレーションを披露。解説に耳を傾けながら、これから挑戦する工程を確認するのと同時に、水彩画や西洋画との違いや、型絵染で作られた着物がどのように染色されていたのかなど、様々なことに思いを巡らせてみてください。

デモンストレーションは伊砂氏の制作風景を至近距離で見られるまたとない機会

型絵染は、下図、型彫り、糊置き、ツリ消しなど、複雑な工程を経て完成します。本体験ではその一部である染色を体験。日本伝統の刷毛を使って和紙を染め上げます。型紙があるので、絵を描くのが苦手でも気軽に取り組めます。

色を変えたりグラデーションを取り入れたりと、自由な表現が可能な染色の工程

染色の工程について、「プラモデルを組み立てるような楽しさがある」と表現する伊砂氏。型絵染は幅のある刷毛を使って塗り込むので、筆で描くのとは異なり、大胆に作業を進められます。型を剥がすとどのような景色が現れるのかと想像を膨らませるのも、型絵染の醍醐味です。選んだ題材を模写する必要はありません。少し色を変える、グラデーションにするなど、自分なりのアレンジを楽しみましょう。

日本の美と伝統を楽しみながら学ぶ時間

体験終了後、染料が乾いたら伊砂氏が仕上げの工程を行って完成。水に浸けて糊を取り除く作業は無鄰菴のすぐそばにある工房で行われます。興味があれば一緒に移動して見学が可能。完成までの約2時間、庭園を散策しながら待つのもよいでしょう。後日、ご自宅に郵送することもできます(別途送料がかかります)。

完成した型絵染は額に入れてお気に入りのスペースに飾りたい

自分の感性が赴くままに色を重ね、オリジナルの京都の情景を描く本体験。「重ねる色を考えることで、夜明けの色はどんな色だったか、植物はどのように色を変えていくかなど、自然に対して意識を巡らせるようになるのが型絵染の面白さです」と、伊砂氏。無鄰菴の美しい庭園を見渡せる和室で、平安時代から受け継がれ、着物文化を支えてきた型絵染の魅力を体感してみませんか。


事業者画像

提供
伊砂文様研究所

昭和20年代より数々の文様・図案を生み出し、日本に古くから伝わる型絵染を駆使しながら多種多様な近代文様を創作する文様ブランド。斬新かつ繊細でモダンな文様は、着物や風呂敷などのアイテムに使用される。3,000型以上の柿渋の型紙を保存し、現在も精力的な創作活動によってその数は増え続けている。東京・日本橋のギャラリー「京型絵 伊砂」には、伊砂文様研究所がこれまでに手がけた作品を数多く展示。現在は創始者である伊砂久二雄氏の息子で、型絵染作家・日本画家の伊砂正幸氏が受け継ぎ、型絵染と文様の数々を次世代に残すべく活動している。

伊砂正幸氏の経歴
1989年 金沢美術工芸大学美術学科(日本画)を卒業、在学中、日展、日春展、京展などに入選
1993年 京都府立文化芸術会館にてグループ展に出品【BAKU】(以後毎年)
1996年 第29回日春展にて日春賞を受賞
2005年 ノルウェー、North Norway Art&Film Schoolにて型絵染のワークショップを開催
2007年 第39回日展にて特選を受賞
2011年 コスタリカ、UNIVERSIDAD NACIONAL大にて型絵染の特別講座を開催
2015年 京都市美術館にて京都芸術祭 美術部門 国際交流総合展に出品
2017年  3331 Arts Chiyodaギャラリーにて日米交流展
2018年 工芸美術日工会展にて特別賞受賞
2021年 「第25回京都の秋音楽祭」のポスターの原画制作(以後3年間)

事業者画像2

提供
無鄰菴

1894~1896(明治27~29)年に造営された、政治家・山縣有朋の別荘。東山・南禅寺界隈の傑作といわれる名園を有し、現在は京都市が所有する国指定の名勝庭園となっている。庭園内に母屋・茶室・洋館があり、洋館は「無鄰菴会議」の舞台となった。庭園を歩くと、水のせせらぎや木々のざわめきが聞こえ、まるで小さな山間の渓流を散策しているような心地良さを感じられる。

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お客様の声

お客様の声の写真

無鄰菴母屋の2階からの景色が素晴らしかったです。日本の伝統を色濃く残す場で型絵染という伝統技法に挑戦するのは特別な体験で、非常に楽しめました。あまり絵が得意ではありませんが、塗る作業だけだったので気軽に取り組めて、思った以上に美しい作品ができたのも満足しています。

東京都 30代 女性

開催場所

無鄰菴


〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町31番地
・京都市営地下鉄東西線 蹴上駅から徒歩約7分
・京都市営バス「京都岡崎ループ」に乗車。「南禅寺・永観堂道」にて下車、徒歩約4分
・京都市営バス「京都岡崎ループ」に乗車。「神宮道」または「岡崎公園美術館・平安神宮前」にて下車、徒歩約10分

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時│不定期 10:00〜12:30 / 13:30〜16:00 ▼各月のテーマ 3月:「①桂離宮の森」または「②青蓮院」

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

現在ご予約が可能な催行日がございません。

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

9,700円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設使用料、入場料


催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回8名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.無鄰菴に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.型絵染の歴史・制作工程について解説
3.制作体験
4.解散

※仕上げから完成までの約2時間、工房見学、庭園散策が可能です。
後日、郵送にてお届けすることもできます(別途送料がかかります)。
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

完成作品を持ち帰るための袋をお持ちください。
作品はB4サイズで、クリアファイルに入れてお渡しします。


服装

汚れてもよい服装でお越しください。


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

小学生以上
※10歳未満のお子さまは保護者の同伴が必要です。
※お子さまがご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・ご希望のテーマを、予約時に「主催者からの質問」欄にご記載ください。
※ご回答がない場合は主催者におまかせでご用意となります。

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