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京都|哲学の道
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一茶庵・佃梓央氏に学ぶお茶×芸術の世界 −京都のギャラリー「左右」で文人煎茶会を楽しむ−

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体験の概要

江戸時代に誕生し、かつて教養人たちの間で流行した「文人煎茶会」。中国から伝わった書物や書画などの美術品を囲み、煎茶をいただきながら語り合うサロンのような会です。本プランでは、文人煎茶を現代に伝え続ける「一茶庵」の宗家嫡承・佃梓央氏の手ほどきで文人煎茶会を体験。月々で異なる貴重な掛け軸を鑑賞しながら煎茶とお茶菓子をいただき、普段は知り得ない絵画の裏側に触れるワンランク上の芸術鑑賞を堪能します。文人・田能村直入の寓居をリノベーションした京都のギャラリー「左右」の趣深い一室で文人気分を楽しみましょう。

体験の特徴

・煎茶と共に芸術に親しむ文人煎茶会を体験できるOtonami限定プラン。文人煎茶を伝える「一茶庵」佃梓央氏が手ほどきします。
・京都・哲学の道近くにあるギャラリー「左右」にて開催。かつての文人たちに思いを馳せ、当時の茶会になぞらえた粋な遊びに興じます。
・講座の締めくくりには、作品から得たインスピレーションを絵や文字で表現。自分なりのアウトプットを通して“大人の芸術の楽しみ方”を学びます。

8,000円〜
(名/税込)

2〜10名

約90分

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詳しい内容

「一茶庵」宗家嫡承・佃梓央氏の案内で文人煎茶の世界に浸る

江戸時代の中頃から明治時代にかけて、教養人たちの間で流行した文人煎茶。中国から伝わった書物・書画・陶磁器類をはじめとする美術品を囲み、皆で鑑賞し語り合うという一種の遊びのような会です。さらに煎茶を取り入れることで、いわゆる「サロン」のように楽しまれていました。

器や絵画など、芸術について語らいながら煎茶を楽しむ

本プランの案内役を務めるのは、文人煎茶を現代に伝える「一茶庵」宗家嫡承・佃梓央(つくだしおう)氏。まずは座学で芸術鑑賞について理解を深め、佃氏のお手前で煎茶をいただきながら芸術について語らいます。締めくくりには、芸術鑑賞を通して感じたことを表現するアウトプットの時間も設けられています。芸術を前に煎茶を楽しめば、その場に集った人同士のコミュニケーションが生まれ、お互いの感性も刺激されることでしょう。

「一茶庵」宗家嫡承・佃梓央氏から文人趣味の世界を学ぶ

お茶といえば“お客様をおもてなしするために嗜むもの”と思われがちですが、一茶庵ではまずは自分自身の愉しみ(自娯)であるべきだと考えています。趣味を理解し合える仲間と集い、優劣や他人の評価を気にせず自由に過ごす場、それが文人煎茶会です。現代では、絵画鑑賞、詩を詠むことや書を書くことなどはまったく別の趣味として認識されていますが、当時は渾然一体としていて、すべてを含めて空間ごと楽しむ文化だったそうです。

最高級の宇治産の煎茶をいただき、ほっとするひとときを過ごせる

佃氏は「知識はなくてもかまいません。芸術やお茶に興味を持って、空間演出や雰囲気を楽しんでいただければ」と話します。掛け軸をはじめ、佃氏がテーマに合わせてレイアウトした空間やこだわりの煎茶道具など見どころがたくさんあるので、ぜひじっくりと鑑賞しましょう。

隠れ家のような趣あふれるギャラリー「左右」を舞台に

銀閣寺と熊野若王子神社の間、約2kmにわたって続く遊歩道「哲学の道」。どこか懐かしい京の風情が漂うこの地域には、昔から多くの学者や文人が訪れ、居を構えました。その南側の端に静かに佇む古民家が、本体験の会場となる工芸ギャラリー「左右」です。

築130年を超える歴史ある建物をリノベーションし、ギャラリー「左右」へと生まれ変わった

左右は、幕末から明治の時代にかけて活躍した文人・田能村直入(たのむらちょくにゅう)の寓居跡にあります。田能村直入は京都において芸術の普及や煎茶文化の発展に大きく貢献した人物。現代において「工芸作品を紹介し次世代へ伝え育んでいく」という志を持つ左右は、田能村直入との不思議な所縁を感じ、この地にギャラリーをオープンするに至ったそうです。

中国の書斎風のしつらえの洋室。田能村直入が好んだこの場所で文人煎茶会を楽しむ

文人煎茶会は、左右の2階にある洋室を貸し切って行われます。白い漆喰の壁は、かつて文化人の憧れであった中国の書斎(文房)を連想させます。装飾やレイアウトにもこだわり、自分の居心地の良い空間をつくりあげ、そこに同じ趣味の友人を招いて交流を楽しむことから、文人煎茶は発展しました。趣あふれる一室で体験すれば、より文人気分を感じられることでしょう。

なかなか知り得ない芸術作品の裏側を知る、大人の芸術の楽しみ方

まずは掛け軸を鑑賞し、ただ芸術作品を見るだけではないワンランク上の芸術の楽しみ方を佃氏より教わります。美術鑑賞をする時、キャプションやパンフレットをたよりに作品への理解を深めることが多いでしょう。しかしここで佃氏から伺うのは、キャプションや図録に収まりきらない裏話の数々です。

絵画鑑賞になじみがなくても楽しめるよう、オリジナルの資料と共に佃氏が丁寧に解説

作品や画家を良く知る佃氏ならではの切り口や考察は、どれも大変興味深いもの。例えば「学説ではこのように言われているが、実はこのような話もある”かもしれない”」という貴重なエピソードを聞くことができるかもしれません。当時の暮らしや歴史なども交えて、多角的な視点で作品を楽しむ方法を学びます。

一茶庵所有の掛け軸を間近で鑑賞できる貴重な機会

掛け軸の鑑賞を楽しむと同時に、煎茶とお茶菓子をいただき、佃氏や参加者と共に作品について語りあえるのが本体験の醍醐味。煎茶の流派や作法は様々ありますが、一茶庵では「芸術と一緒に煎茶も楽しむ」という位置づけなので厳しい作法はなく、自由に楽しめます。

一茶庵宗家である佃氏のお手前を間近で拝見できる貴重な機会

煎茶は、京都・宇治の煎茶を中心に、通常市販されていない一茶庵限定の茶葉を使用。お茶菓子は、掛け軸に合わせて特別にセレクトされた月替わりの一品です。煎茶とお茶菓子をいただきながら語らえば、場が和やかな空気に包まれ、会話が弾みます。どうぞごゆるりと文人趣味の世界をご堪能ください。

和やかな雰囲気の中で、気負わずに煎茶文化を体験できる

鑑賞する掛け軸は、一茶庵が所有する貴重なもの。中には美術館で展示されるような価値のある作品も含まれているといいます。本体験では、佃氏による解説に加え、Otonami限定の資料も用意。絵画や画家の情報だけでなく、関連した美術展やギャラリーの情報も掲載されており、次の美術鑑賞のきっかけを得られます。学びを深めたうえで作品を鑑賞すれば、今まで気付かなかったような細かな工夫や作者の心情など、作品の魅力に気付き、美術鑑賞をより楽しめるようになるでしょう。

作品から得たインスピレーションをもとに自己表現を楽しむ

体験の最後には、芸術鑑賞を通して気付いたことや感じたことを、真っさらな半紙に墨で描くアウトプットの時間を楽しみます。作品の続きを想像して描いたり、作品から感じたイメージを物語にして描いたりと、表現の方法は様々。水墨画のように絵に表しても、書画のように漢詩や俳句などの文字を付け加えても構いません。自分なりの思いを自由に形にしてみましょう。

墨を磨(す)り墨液をつくるところから行う。集中力が増し、体験に没入しやすい

作品の解釈のヒントは佃氏から教えてもらえるので、芸術の知識に自信がなくてもご安心を。例えば水仙の掛け軸がテーマの場合、「水仙の花は一般的に何を象徴しているのか」「他に水仙を描いた作品にはどのような解釈があるか」など、わかりやすい解説があります。

水辺の花「水仙」に合わせてセレクトされた、ピクニック風に持ち運べる煎茶道具と茶器

「正解があるわけではないので、自分の発想を気負わずかたちにしてみてください」と佃氏。同じ絵を見ていても、そこから感じ取る思いは人それぞれ異なります。様々な角度から作品を鑑賞し、佃氏や参加者と語らうなかで新しいアイデアも湧いてくるでしょう。あれこれ考えながら、感動や気付きを形にする面白さを体感してみてください。

筆の赴くままに表現する時間を楽しむ

掛け軸は、あえて「余白」を持たせて絵が描かれていることが多いといいます。それは、鑑賞した人がそこから様々な物語や背景を想像し、楽しむために意図されたものだという解釈もあるそう。掛け軸の絵柄は毎月変わるので、月ごとに参加するのもおすすめです。「集まる方々の雰囲気や季節など、その時々によって着眼点がまったく異なるのも楽しみのひとつです」と佃氏。一期一会の語らいの場を、ゆったりと堪能しましょう。

文人気分を堪能し、その“粋”に触れる

一茶庵・佃梓央氏から直々に芸術鑑賞の方法を学び、アウトプットによって自らを表現する楽しみを知ることができる本プラン。様々な視点から芸術に触れる文人趣味の世界は、イマジネーションを刺激し、日常生活の中にある美意識や自己内観をはぐくんでくれることでしょう。

一つひとつに歴史とこだわりが詰まった煎茶道具や茶器との出会いも楽しみ

「芸術を通して人と人とが集い、交流し、共に成長していくきっかけになったら」と、佃氏は本プランに込めた思いを話します。文人の教養に触れ、風情豊かな隠れ家ギャラリーで粋な遊びに触れる……。俗世を離れた心休まるひとときを楽しんでみませんか。


事業者画像

提供
一茶庵・佃梓央

大阪城の近くに建つ煎茶室「一茶庵」。江戸時代に誕生したといわれる文人煎茶を現在にまで継承し続けている。宗家嫡承である佃梓央氏は、父である宗家・佃一輝氏に師事し、煎茶家や芸術指南の講師として活躍。伝統を継承しつつもかたちにとらわれない茶事や茶会を提案し、普及活動を続けている。近代の美術作品にも造詣が深く、新しい芸術鑑賞の学びを伝える。

事業者画像2

提供
若王子倶楽部 左右

哲学の道の南端に位置する工芸ギャラリー。田能村直入の寓居であった築130年超の古民家をリノベーションし、新たな歩みを始めた。歴史的に価値の高い建物も魅力のひとつ。京都の伝統工芸作品を紹介しながら、若手の工芸作家を育てることを目指し、企画展やコンクールなどにも協賛。1階ギャラリーでは作品を購入することもできる。

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開催場所

若王子倶楽部 左右


〒606-8444 京都府京都市左京区若王子町15
・京都市営地下鉄 東西線 蹴上駅より徒歩約20分
・京都市バス(京都駅、四条烏丸、四条河原町、三条京阪から) 5号系統 に乗車、「南禅寺・永観堂道」にて下車、徒歩8分

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時|金・土・日曜 14:00~15:30 / 17:00~18:30 ※2024年7月の催行はございません

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

現在ご予約が可能な催行日がございません。

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

8,000円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶・お菓子


催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回10名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.若王子倶楽部 左右に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.芸術鑑賞&お茶会(約60分)
3.振り返り(約30分)
4.解散

※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

特にございません。


服装

・靴下を履いてお越しください。
・香りの強い香水などはお控えください。
・体験時はアクセサリーを外していただきます。


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

小学生以上、15歳(中学生)以下の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。

よくあるご質問

駐車場はございません。お車でお越しの場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。

撮影していただいてかまいません。ただし、他のお客様へのご配慮をお願いいたします。

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