京都「実相院門跡」皇室ゆかりの寺院で非公開エリアを執事と巡る特別拝観ツアー −行座・喫茶付き−
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体験の概要
京都・洛北の岩倉の地に鎮座する「実相院門跡」。約800年の歴史を持ち、代々の住職を摂関家や皇族が務めた格式の高い門跡寺院です。大宮御所から下賜された御殿建築や狩野派の襖絵が残され、磨き上げられた床板に新緑や紅葉が照り映える「床みどり」や「床もみじ」で知られています。本体験では、実相院門跡の歴史を紐解きながら執事が寺内をご案内し、通常非公開の上段の間や襖絵を見学。さらに、同じく非公開の書院にて、門主の導きにより心をととのえる行座体験と、表千家・裏千家の違いを知る喫茶体験も行います。
体験の特徴
・皇室ゆかりの格式高い寺院・実相院門跡を執事が解説付きでご案内する、Otonami限定の特別拝観ツアー。
・大宮御所から移築された建物、通常非公開の上段の間や襖絵、四季折々の風情を見せる庭園などをじっくりと拝観します。
・門主の手ほどきで自分と向き合う行座を体験。その後、表裏両千家の所作の特徴を拝見し、お茶とお菓子をいただきます。
11,000円〜
(名/税込)
1〜8名
約90分
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詳しい内容
皇室との縁深く尊崇された実相院門跡
平安時代に官営の瓦工場が置かれ、古墳や遺跡も発掘されるなど、歴史深い洛北の地・岩倉。ここに静かに佇む「実相院門跡」は元天台宗寺門派のお寺で、摂関家や皇族が代々の住職を務めた格式高い門跡寺院です。由緒正しさの一端を感じさせる大宮御所から移築された客殿(本堂)や四脚門、御車寄、そして狩野派の襖絵や多数の古文書などが残されています。
開基は鎌倉時代の1229年(寛喜元)年で、1474年(文明6)年に岩倉の地に移転。応仁の乱の戦火から逃れられたため、鎌倉時代作の木造不動明王立像や古文書など貴重な文化財が伝わっています。また、比叡の山並みを借景とする石庭と山水庭園があり、桜や紅葉の名所として有名。特に客殿の床に映える「床みどり」や「床もみじ」が美しく、新緑の緑、紅葉の赤と、鮮やかな光景が訪れる人の目を楽しませてくれます。
本プランでは、御本尊の不動明王立像をはじめ、庭園や上段の間などを拝観。特に上段の間は、通常は冬にのみ特別公開され、その時にも見ることができない非公開の襖絵を見学することができます。
御本尊の不動明王と2つの庭園を参拝し歴史に触れる
落ち着いた佇まいの四脚門をくぐり、客殿(本殿)に到着。案内役の執事とご挨拶をして特別拝観ツアーが始まります。四脚門も客殿も、東山天皇の中宮・承秋門院(じょうしゅうもんいん)の旧宮殿(女院御所)の一部を下賜されたもので、大宮御所の遺構です。御本尊の不動明王立像にお参りし、実相院門跡の歴史にまつわるお話を聞きながら寺内を巡ります。
実相院門跡にある庭園のひとつ「こころのお庭」は、京都の庭師である御庭・植治の小川勝章氏が監修。2013年から2年にわたり、一般市民も参加して作庭された石庭です。東日本大震災で被災された方々への追悼の意を表し、波や山を象って日本の国土に見立てています。
庭のもみじが床に映り込む「床もみじ」と呼ばれる景色は、20年以上前に生まれました。今人気の「リフレクション(反射)」の元祖ともいえる存在です。新緑の頃の「床もみじ」に冬の「床銀華」と、それぞれに違った魅力があります。また、大きな裏山を背にした山水庭園は、水の音や野鳥の声に癒され、つい長居したくなる空間です。
通常非公開の上段の間や襖絵を特別鑑賞
江戸時代に活躍した狩野派の襖絵を数多く見られるのも、実相院門跡ならではの貴重な体験です。波の間の『山水図襖』、つるの間の『群鶴図襖』、大玄関の『竹に虎図杉戸』、滝の間の『高士図襖』など、目を奪われる作品ばかり。なかでも大玄関の『群仙図襖』は、京狩野派4代目・狩野永敬の作で、仏間の障壁画『四季花鳥図』は永敬の代表作です。
上段の間は通常非公開ですが、本プランでは特別に入ることができ、内部の襖絵『黄帝造船車図襖』や床の間の『帝鑑図』などを鑑賞することができます。また、続きの滝の間の襖も閉じられ、部屋の名前の由来となった滝が描かれた襖絵を見ることも。貴重な美術品をじっくり鑑賞しましょう。
実相院門跡ならではの行座体験と茶道2流派の所作を知る喫茶体験
寺内の拝観後は、寺宝である掛け軸「後水尾天皇宸翰(しんかん)『忍』」が掲げられた非公開の書院へ移動。門主の原敬寿氏の指導により行座を体験します。同じく寺宝として伝わる「行座釈迦」にちなんだ講座で、行座釈迦は6年苦行を行い痩せてしまった姿の仏像で、一般には苦行釈迦として知られています。
行座釈迦に見守られながら、腹式呼吸を実践し、姿勢と心をととのえます。自分と向き合い、無の境地に浸る時間を体験します。
本体験では、表千家流の門主と裏千家の講師から表裏両千家の所作を教わり、それぞれの所作でお茶とお菓子をいただきます。ご挨拶の仕方やお茶の飲み方だけでなく、襖の開け方や茶室への出入りについてもレクチャー。「表と裏の両方のお作法を知っていれば、ちょっとしたお茶会に招かれた時に落ち着いて対応することができます。ここで得たことをぜひ生かしていただきたいです」と原門主は話します。
お茶と共にいただく和菓子は、京菓子司「紫野源水」のもの。「心庭」という菓銘が付けられ、本プランのために特別に作られるオリジナルの一品です。おいしいお茶とお菓子を味わいながら、気さくな原門主との会話も楽しみましょう。
宮中文化の名残と貴重な文化財を堪能
大宮御所から客殿などが下賜された江戸時代の享保年間、実相院門跡には格式高い家柄の人々が集い、和歌の会やお茶会などを開いていました。和歌に秀でた後陽成天皇の真筆で重要文化財の「仮名文字遣」、後水尾天皇の皇女・明正天皇の三十六歌仙もここに所蔵しています。実相院門跡は和歌・連歌にも縁が深く、茶道のわびさびは連歌の「冷えさびる・枯れる」という言葉に由来するともいわれているのだとか。原門主は、「本体験を通して、実相院門跡に伝わる美意識を感じ取ってみてください」と話します。
おみやげとして、三十六歌仙をあしらったOtonami限定デザインの御朱印が授与されます。解散後は、美しい御所建築の寺内や2つの庭園をもう一度自由に巡るのもおすすめ。800余年の歴史に深く触れ、行座体験で呼吸と心を整えた後は、感覚が研ぎ澄まされているかもしれません。実相院門跡に漂う壮麗な宮中文化の遺香を感じてみてください。
提供 実相院門跡
提供
実相院門跡
1229(寛喜元)年 、近衛基通の孫である静基僧正が京都・紫野に開創した古刹。その後、京都御所の近くに移り、応仁の乱を避けて1474年(文明6)年に岩倉の地へ。義周法親王が門主となった1721年(享保6)年、京都御所から大宮御所である承秋門院の旧宮殿の一部が下賜された。皇族や貴族出身の僧侶が住職となる門跡寺院で、「岩倉門跡」や「岩倉御殿」とも呼ばれ親しまれている。格式の高さがうかがえる建築物や古文書、狩野派の襖絵などが残されている。古くより滝の間の磨き上げられた床板に映る「床みどり」や「床もみじ」で知られる。
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開催場所
実相院門跡
〒606-0017 京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
・叡山電鉄鞍馬線 岩倉駅から徒歩約20分
・地下鉄烏丸線 国際会館駅より京都バス 24系統「岩倉実相院」行きで約12分、「岩倉実相院」下車、徒歩すぐ
・JR京都駅から車で約40分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時│月・水・土曜 13:00~14:30
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
2024年5月
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即時予約
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残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
11,000円(名/税込)
料金に含まれるもの 拝観料、講習料、体験料、お茶・お菓子、御朱印
催行人数
1回8名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.実相院門跡 受付に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.執事の解説付き寺内拝観(約35分)
3.書院にて行座体験(約20分)
4.書院にて喫茶体験(約30分)
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
可能であれば白足袋または白い靴下をご持参ください。
服装
行座を行うため、動きやすい服装がおすすめです。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
6歳以上、12歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の2日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
あいにく座椅子のご用意はございませんが、簡易な椅子を使用したり壁を背にしたり工夫して対応いたします。
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