湘南唯一の酒蔵「熊澤酒造」非公開エリアを含む敷地内見学ツアー＆地酒・ビールと蔵元料理のペアリング

レストランやカフェを併設した、魅力あふれる湘南の酒蔵

穏やかな気候と美しい海に恵まれた人気観光地・湘南に唯一残る蔵元「熊澤酒造」。1872（明治5）年の創業以来、酒造りを中心として、地域に根ざしたものづくりに取り組んできました。時代の流れとともに、レストラン、カフェ、ベーカリー、ギャラリーなど、酒蔵の枠を飛び越えた様々な事業を展開。限られた人しか立ち入れない酒蔵を、誰もが気軽に訪れることのできる親しみやすい場所へと昇華させました。今では酒蔵や古民家をリノベーションした複数の店舗が敷地内に併設され、森の中に広がる空間はまるでひとつの街のようです。

そんな熊澤酒造で開催する本体験は、通常非公開の「粕古屋」を含む敷地内の隅々までスタッフが案内し、150年以上の歴史や地酒づくりをじっくり学べる見学ツアーです。見学後には、地元食材を使った日本料理を、販売されていない生酒を含むお酒とのペアリングで味わいます。

見どころ満載の敷地内見学ツアー

熊澤酒造では、敷地内のレストランを利用した希望者にのみ20分ほどの簡易的な見学ツアーを実施しています。しかしOtonami限定の本プランでは見学時間を約1時間に拡大。普段のツアーでは紹介しきれない設備に加えて、いつもは立ち入れないエリアも見学でき、熊澤酒造の取り組みや奥深い日本酒の世界を堪能できます。

熊澤酒造には、古い倉庫を再利用したり、数百年前の古民家を移築したりして作った建物が多いのが特徴です。例えば、カフェやベーカリーが入る建物は、青森県にあった築250年の古民家の材料を使い、もともとこの地にあった土倉を増築したもの。むき出しの梁が重厚感を際立たせ、古書や古道具、ヴィンテージ家具などのインテリアが趣ある空間を演出しています。歴史深い建物の数々や、こだわりの詰まったアイテムの一つひとつをじっくりと見学できるのが、本体験の見学ツアーの醍醐味です。

地元の素材をふんだんに使った蔵元料理をお酒と共に

見学ツアーのあとはお待ちかねのペアリングの時間です。会場となるのは、熊澤酒造の代表銘柄「天青」の名が冠されたレストラン「蔵元料理 天青」。大正時代の酒蔵を改装した落ち着きのある店内で、地元の米・水・魚・野菜にこだわった蔵元料理を、熊澤酒造のお酒と共にいただきます。

コース仕立てで提供される料理の内容は季節により変わります。食前酒に「湘南ビール」または「日本酒スパークリング」をいただいたら、先付からはじまり、前菜、副菜、肉・魚料理に合わせて、全7種のお酒をペアリング。商品化されていない、蔵元ならではの生酒も味わえます。

「湘南ビール」は、廃業寸前の実家を見て従来の酒蔵のあり方に危機感を覚えた6代目社長・熊澤茂吉氏のアイデアから生まれた逸品。無ろ過・非加熱処理で酵母が生きたピュアでフレッシュなおいしさは、今では湘南を代表するクラフトビールとして広く愛されています。

ペアリングのラインナップの中には「天青」も含まれています。天青とは、中国の五代後周の皇帝が「理想の青磁の色」を表現した言葉からとったもの。その名前にふさわしい、凛とした清涼感ある味わいを楽しめる日本酒です。スタンダードな「風露天青 特別本醸造」から最高峰ランクの「雨過天青 純米大吟醸」まで、お酒の特徴を聞きながらじっくりと味わってみてください。

ドライバーやお酒が苦手な方にも嬉しい限定特典

体験当日に車で訪れた方や、お酒が苦手な方には、Otonamiプラン限定のおみやげをご用意。ドライバーの方には、キレのある辛口の純米酒「吟望天青 特別純米（720ml）」を。さわやかな香りとフレッシュな口当たりは、魚料理にぴったり。旅の同伴者と思い出を語りながら乾杯したり、一人で静かに味わったりと、帰路に着いてからじっくりと熊澤酒造のお酒をお楽しみください。

お酒が苦手な方へのおみやげは、敷地内のパンと焼き菓子のお店「MOKICHI Baker＆Sweets」で販売するオリジナルスイーツの詰め合わせです。気になる中身は「練り粕ショコラクッキー」「酒粕パウンドケーキ」「酒粕プリン」の3品（時期により内容が変わる場合があります）。ほんのりと酒粕の香りを感じる酒蔵ならではのラインナップは、スイーツ好きをもうならせる逸品です（ドライバーの方は、純米酒か焼き菓子の詰め合わせのどちらかをセレクト可能）。

古さと新しさが融合した日本酒カルチャーを発信

歴史深い建物と新しい価値観とが融合し、日本酒とビールのファンのみならず、地元住民を中心として多くの人に愛される熊澤酒造。日常から切り離されたようなノスタルジックな空間で、その魅力を余すことなく堪能するひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。